2011年1月22日 音楽レビューby mossgreen
アルバム: The
Electricity In Your House Wants To Sing アーティスト: I am Robot and
Proud
『君ん家のデンキが、歌いたがってるよ。』 カナダのトロントで活動する、中国系カナダ人Shaw-Han
Liemによるソロプロジェクト。こちらは2006年作3rdです。 何を置いても、「可愛らしい」これに尽きます。 ころころと転がるビート、メロディーとメロディーの間に空間を感じる様な、ちょっと控えめな音の密度。それにもちろん、ぽつぽつと差し伸べられる音色たちも。 さっと目の前がひらけていくようなピアノで幕を開ける#1「The
Electricity In Your House Wants To Sing」。さらりエレクトロに切り替わるのに、違和感無く転がり始める。一方で、#4「Save
Your Neck, Save Your Brother」では息遣いも聴こえてくるサックス、フルートのメロディーが。どこかノスタルジックな輪郭を形作っていきます。他の曲では生ドラム、アコースティックギターの音も登場し、曲を彩っていきます。 そして彼一流の踊るロック、#9「A
Man That Runs Too Fast」も印象的。少しだけぴしっとした、やっぱり控えめな縦ノリが楽しめます。 昔観たクレイアニメを思い出してしまう、ほわっとしたペンギンのアートワークがとてもぴったりな音。寒い冬の朝、白い息を吐きながら聴きたい逸品です。 【for
fan of what ?】 個人的に思い浮かんだのはSerphでしょうか。後はSpencer
Doranもどことなく。 静かなエレクトロニカの好きな方や、ちょっと息抜きに音楽を聴きたい方なんかにおすすめです。 【曲リスト:】 01.The
Electricity In Your House Wants To Sing 02.When I Get My Ears 03.The Work 04.Save
Your Neck, Save Your Brother 05.The Scholars And The Travellers 06.Neil
Lake 07.Me Vs. Heidi 08.Good Sleep 09.A Man That Runs Too Fast 10.Places
We're Trying To Find 11.Center Cities
♪音楽レビュー・記事なら、mossgreenのブログ「CDのレビューとかがしたいです!(’A`)ノ」をご覧ください。
|